Live my life ♡nico♡

ナマケモノ系コスパリストのnicoが身の丈くらしを綴ります

お洒落カフェにはもう行けない話

夫と日用品の買い物を済ませたあと、ランチをどこにしようか、という話になった。

 

夫には空腹センサーがあり、センサーが起動してしまうともう判断力皆無&イライラMaxという使い物にならない状態になり、しかも空腹センサーは時間の猶予もなく突然起動するので、店決定は一刻を争う。今日はなぜか私が店を決めることに。

 

私は引っ越してきてから、気になる行ってみたいお店リストを作っており、その中から、レトロな外装にお洒落な内装の、ラーメンもカレーもコーヒーもお酒もあるカフェが現在地から近いこともあり、向かうことになった。

 

そのお店を行きたい店リストに追加した理由としては、内装がとてもお洒落であること、スイーツ系ではなく食事がしっかりとれること、クチコミがいいこと、を参考にしたためである。ただしクチコミを書いている人の年齢まではわからない。これが命取りになった。

 

駐車場は空いている。セーフ。駐車場が停めやすいかどうかも空腹センサーは敏感に反応するのだ。

 

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この写真を撮った時点ではまだ外見のお洒落さと店が空いていた安堵で浮かれている私。

 

いざ入店。

 

混んでいる。主に10代から20代の若者が客層の多くを占めている。

 

店内は本当に白を基調としているインテリアでグリーンが至るところに飾ってあり、ナチュラルインテリアといったところか。f:id:livemylife2525:20191201154824j:image

 

「空いてる席へどうぞ!お二階は靴を脱いでお上がりください!!」

案内はない形式ね。ふむふむ。

 

二階はロフトのような吹抜けの作りになっている。二階のあるカフェはどうして二階を選んでしまいがちなのだろうか。

 

一階はその時、三席中、二組の客、店の中央に置かれた四人がけのテーブルは空いていた。でも少しだけ落ち着かなさそうな雰囲気。(それなら二階を見てみようかな)と思ってしまったのが命取りに(二回目)※夫はすでに空腹時思考停止中な上に予想以上のおしゃれカフェ度にテンションだだ下がり。

 

靴を脱ぎ(学生時代の宅飲みの玄関かのような大量の靴が脱ぎ置かれている。夫が靴を並べてやったらしい)急な階段を登る。

 

…席は空いていない。否空いている。階段を登ったすぐ先のこじんまりとまな板と見紛う大きさの板が置かれ、体育座りで縮こまるしかない通称(人気のファミコン席)、リア充学生たちの宅飲み、もといカフェゾーンを超えていった先に猫のこたつサイズの二人がけテーブル席。。夫のイライラは頂点に達してしまう。とりあえずファミコン席に体育座りで座るアラフォー夫婦。「一階に降りよう」という私の提案もむくれた夫は聞き入れない。かと言ってリア充の群れを超えていくのも恥ずかしい。

 

そしてメニュー。小洒落た箱の中にメニューが入っている。お洒落である。しかし、何度メニューを見返してもラーメンがどこにもない。ラーメンが食べれることを口実に夫を連れてきたのに、これでは口実も台無しである。

 

せっかくの人気のファミコン席なので、ファミコンをいじってみる。テトリスがデフォルトで入っている。久しぶりのテトリスにハッスル盛り上がる!!!!

 

…そんな訳もなく、白けた空気が座席を包む。しかも角度変えができない時代のテトリスである。ただ落ちるだけのテトリスである。すぐ飽きてゲームを片付ける我々。家ですら極力ミニマムに片付けて暮らしているのに、店でテーブルの上にごちゃごちゃ散らかっているのはやはり違和感がある。

 

どうやら店員さんは二人しかいないようで、しかも急な階段と細かなおしゃれ飾り棚を多く配置している作りのせいであまり回転率が良くない様子。f:id:livemylife2525:20191201160402j:image

 

 

着席して10分以上、二人でメニューなどを相談しあっていたがお冷などは来ない。席ベルを押して、メニューの注文をする。その際に座席の移動を依頼してみる。いくつか空いていたから、移動できるだろうと甘く見積もっていた。これが命取りだった(三回目)「混雑時はお席移動はお断りさせて頂いております」…そうか、そのようなルールがあるのか。ならば仕方ない。体育座りでカレーを食べるしかない。

 

…帰りたい。このまま何も飲み食いせずに帰りたい…こんな不機嫌撒き散らかした体のでかいアラフォー夫婦が来る店ではなかったのだ。若者の、若者による、若者のための健全なお店だったのだ。我々はおとなしく蕎麦屋かラーメン屋にでも行っておくべきだったのだ。後悔しても後の祭りである。

 

コーヒーを飲んで帰る選択肢も思いついたが、その選択肢を取るには我々は腹が空き過ぎていた。

 

と、途方に暮れている時に店員さんが、「下の広いお席が空きましたのでどうぞ」と声をかけてくれた。助かった。せめて体育座りだけは免れた。

 

下の席に移動する。入店時には落ち着かないのでは?と感じた席が今となっては最高のパラダイスである。広いし明るいし、荷物も置けるし申し分ない。

 

店内のインテリアを色々と眺めてみる。確かにおしゃれなものが飾ってある。だがそれらおしゃれな小物たちを愛でて飾っているという様子があまり感じられない。せっかくのサイフォンはただの置物のようだし、グリーンはほぼ枯れている。それらを飾る美学のようなものがあまりよくわからなかった。それは我々がミニマリズムを気に入っており、引き算に美学を感じるせいかもしれない。小物に少し埃が積もっていたせいかもしれない。そして広い席になると今度は流れているお洒落カフェミュージックの音量が耳につくようになる。落ち着けない…アラフォー夫婦とはつくづくめんどくさい生き物である。

 

調理はホールとも兼任で一人が担当しているため、一品一品作られる。そのためとても時間がかかる。席を移動してから1時間ほどゆっくりした。

 

ここがポイントであった。我々はもうランチタイムにゆっくりと愛を語らったりはしないのだ。タイミングよくその時の気分にちょうどいいバランスのものが出てきてくれるだけでいいのだ。残された時間のゆとりがもうあまりないせいかもしれない。

 

 

やがて料理が運ばれてくる。とろけるお肉が美味しいしカレーは辛くて美味しい。

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私のが先に到着し食べ始める。複数名で外食すると、そのメンバーの中でもっとも腹を空かせてる者に一番最後に料理が届くという格言は、あながち間違ってはいないのだろう。なにせ一品ずつ仕上げていく調理スタイル、私がほぼ食べ終わる頃に夫のスープカレーが届く。

 

無言で食べ進める夫。こちらもお肉が美味しいらしい。夫は一口上げる制度が大嫌いなので、それぞれがそれぞれのものを完食する。

 

無言でハイスピード、ほぼ飲むように完食し、余韻を楽しむ間もなくすぐさま身支度をする。

 

会計はキャッシュオンリーだったのも少し気になった。店員さんが二人しかいないのになぜか値段を把握していないのも気になった。併設されたゲストハウスとカフェスタッフの出入り口が同じで、衛生的にどうなのか、というのも気になった。

 

我ながら自分の小姑っぷりに驚くほど気になるところだらけである。それもこれも、我々の年齢の問題である。20代前半の頃なら、あの雰囲気に溶け込むこともでき、細かな点に気づくこともなく美味しく楽しく素敵な時間を過ごせたのだろう。そこのコンセプトに同意して、ゲストハウスに泊まり家事手伝いをして宿泊代を無料にしたり、なんならそこで働いたりもしたくなったのかもしれない。そしてあの頃なら、そこに来ている中年カップルが不機嫌撒き散らしているのを見て、ああはなりたくはない、と思っていたものであるはずなのだ。

 

大人になってしまったのだ。気づけば思っていたより遥かに。若者が頑張るお洒落カフェを応援はできても、違和感を感じるならその雰囲気に溶け込むことはもうできないのだ。

 

帰宅後、夫と答え合わせをするかのように話し合い、お洒落カフェにはもう行けない、と、かのような結論に至った次第である。年齢に合わせた店選びというものがある。それを間違えてしまっては、お金はもとより、我々アラフォーにとってもっとも大切であるはずの時間をも食いつぶしてしまうのだ。

 

それをわきまえて、私は今夜も懲りずに行きたい店リストをこしらえる。

はじめまして

本日は蠍座新月ということで、以前一週間ほどで断念したブログを再開してみようと思います。

 

普段、日常のあれやこれやをTwitterでつぶやいています。ほぼ自分の覚書や感情の整理用としてのツイートばかりですが、140文字じゃ足りない事もしばしばあるので、ブログという形式になれるまでは過去ツイートの深堀りをメインにしていこうと思います。

 

テーマは自分軸を取り戻す方法としての、自分なりの手順とアプローチです。

 

みなさまどうぞよろしくお願いします。